食物繊維が豊富でもちもちとした食感が美味しいもち麦ですが、何歳から食べさせても良いのか気になりますよね。
結論から言うと、歯が出そろって消化器官も成長した3歳以降がおすすめです。
こちらのもち麦はクセが少なく甘い食感です。
この記事ではもち麦は何歳から与えるのが良いのか、離乳食にも使えるか、もち麦の炊き方や押し麦や大麦など他の種類はどうか、もち麦と押し麦の違いをご紹介します。
もち麦は何歳から?赤ちゃんや1歳、2歳の幼児でも大丈夫か解説!
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離乳食が始まるとたくさんの食材を毎日少しずつ試していきますが、もち麦はいつからあげてよいのか気になりますよね。
冒頭で「3歳以上だとおすすめ」とお伝えしたので「離乳食には使えない?」「1歳、2歳は食べてはいけないの?」と思う方もいるかもしれませんが、注意点を守れば食べさせることはできます。
それを踏まえたうえでまずはもち麦について詳しく解説します。
もち麦とは?
もち麦とは大麦の総称で粘りの少ないうるち性ではなく、粘りの強いもち性がある大麦のことです。
食物繊維が豊富で、ぷちぷち、もちもちした食感が特徴です。
どのくらい食物繊維が含まれているのかというと、玄米の4倍、白米の25倍とも言われているんですよ。
食べ方としてはそのまま料理にかけたり、混ぜたりも出来ますが代表的なのは白米と一緒に混ぜて炊くもち麦ごはんです。
美味しい炊き方については後で詳しく説明しますね。
赤ちゃんには食べさせてもいい?
穀物の良さを広め商品提供をしている「はくばく」さんでは以下のような回答をしていました。
Q 大麦・もち麦は何歳から食べられますか?離乳食が終わったら、軟らかめに炊いて少しずつお試しください。
引用:はくばくHP
つまり離乳食が終わり、ある程度の固形物やアレルギー食材などを試した時期からは、柔らかく炊いて少量だったら食べさせてもいいですよ、ということですね。
先ほどもお伝えした通り、もち麦は食物繊維は豊富なゆえに、消化器官が未熟な赤ちゃんにはまだ消化の負担になる場合もあります。
またもちもちも食感がまだ小さな子どもですと一気に食べて飲み込むのが心配ですよね。
ですので、もし食べさせる際にはおかゆなどにして柔らかくしてから、最初は少量から試すのが良いでしょう。
また皮が付いたままのもち麦ですと固くて噛み応えもありますので、なおさら食べさせる時期には注意が必要です。
もし悩むようでしたら、「歯がしっかり出揃い噛めるようになっている」「消化器官がある程度成長している」3歳以降にあげるのがおすすめです。
こちらは1合に1袋の小分けタイプで使いやすいのが便利です。
もち麦は1歳の子供の離乳食にもOKか解説!
先ほどまでの話も含め、結論から言うと離乳食にもち麦を与えるのはあまりおすすめ出来ません。
理由はやはり1歳というと、まだ母乳やミルクを飲みながら離乳食を進めている段階で食べる量自体も少ない時期なので、腸内環境がまだ整っていません。
食物繊維がたくさん入っているものを食べると、少量だけ与えたとしても下痢をしてしまう恐れもあります。
また離乳食ですと、徐々に固形物を噛んで飲み込む練習をしている段階なので噛み応えのあるもち麦はまだ飲み込みずらいかもしれません。
与えるのであれば、離乳食が終わってからの方がおすすめです。
もち麦の炊き方。白米との割合もご紹介
もち麦の一般的な食べ方としてもち麦ご飯が有名ですね。
食感や風味も変わるので、白米との割合や炊き方はとても大事なんですよ。
白米2合で炊く場合の作り方は、以下の通りです。
①研いだ白米2合と水(2合のメモリまで)を炊飯器に入れる
②もち麦と100g、水200mlを加える
③炊飯する
炊きあがりが約3合になります
参考:はくばくHP
ちなみに離乳食の白米を炊いたことのある方はわかると思いますが、最初は10倍がゆ、8倍がゆ…と大人と別にごはんを作らなければならないのが手間になりますよね。
もしもち麦をあげる際にも子供用と分けたい!という時には、100均の炊飯器に入れてお粥が作れる耐熱カップに子供用の分だけ別にすれば同時に炊くことも出来ますよ。
もち麦の栄養成分表。炊いた後をご紹介。
もち麦の食物繊維が豊富なことはお伝えしてきましたが、他にもどんな栄養がとれるのか気になりますよね。
以下がもち麦の成分表です。
もち麦50gあたり | |
---|---|
エネルギー | 170kcal |
たんぱく質 | 4.8g |
脂質 | 0.8g |
炭水化物 | 39.1g |
– 糖質 | 32.6g |
– 食物繊維 | 6.5g |
食塩相当量 | 0~0.03g |
なお、炊飯前の乾物状態のもち麦100gあたりのカロリーは340kcalですが、炊飯後は121kcal炊飯ほどになります。
炊いた後の方が半分以下のカロリーになるとはいえ、元々そんなにカロリーが低い食材ではないのがわかりますね。
また、炊きあがりの目安になりますが、お米1合にもち麦50gだと出来上がりは約1.5合、もち麦50gのみだと約0.5合になるので参考にしてみてください。
麦ごはん、白米、押し麦、大麦、雑穀米は何歳から?赤ちゃんや離乳食、いつから食べさせていいか解説!
ここまででもち麦は出来れば3歳以上から食べさせた方が良いということがわかって頂けたかと思いますが、他の穀物はどうなのか、以下の表にまとめてみました。
離乳食 | 何歳から | 食べ方 | |
麦ごはん | × | 3歳以上 | 柔らかくして少量 |
白米 | 〇 | 0歳~ | 10倍粥 |
押し麦 | × | 3歳以上 | 柔らかくして少量 |
大麦 | × | 3歳以上 | 柔らかくして少量 |
雑穀米 | △ | 1歳半以上 | 柔らかく炊いて 雑穀は(すり)潰す |
まずは麦ごはん、押し麦、大麦に関してはもち麦と同じく食物繊維が豊富ですので、消化器官が未熟なうちはまだ食べさせないほうが良いでしょう。
食べさせる際にもお粥などにして柔らかくしてから少量ずつ与えるようにしてくださいね。
白米は離乳食の最初に慣れさせるために使う食材でもあるので、最初は10倍がゆで粒がないほどトロトロの状態から小さじ1杯ずつスタートして大丈夫です。
雑穀米や表には載っていませんが玄米に関しては、やはり消化する際に大人より胃腸に負担がかかる場合もあることや、雑穀や玄米の固い殻を噛んで飲み込めるようになってからの方が良いでしょう。
ちなみに玄米は白米よりも米アレルギーの原因となる抗原が高いとされているので、食べさせる際には子供の様子を見ながら、最初は少量ずつがおすすめです。
もち麦と押し麦の違いを解説
大麦がうるち性・もち性があるうち、もち性の麦のことをもち麦と説明しましたが、このうるち性の当たる方が押し麦です。
もち麦と押し麦の違いを以下の表にまとめてみました。
もち麦 | 押し麦 | |
デンプン | アミロペクチン | アミロペクチン アミロース |
食感 | モチモチとした弾力 | ふっくらプチプチ |
製麦方法 | 蒸す→磨く | 蒸す→潰す |
粘り気 | 多い | 少ない |
見た目 | 丸く白米に似てる | 平たい |
大麦に含まれるデンプンにはアミロースとアミロペクチンという2種類があり、アミロペクチンは粘り気の元となっていて、もち麦の大部分がこのデンプンです。
一方押し麦は2種類のデンプンで構成されているため、もち麦ほど粘り気がなく両者の食感にも違いが出てくるのです。
また製麦方法は大麦の固い外皮を剥いて蒸すまでは同じ工程なのですが、そこから丸い形に磨かれたものがもち麦、ローラーで押し潰されたものが押し麦です。
同じ大麦でも両者とも食感が異なるので、食べ比べてみるとおもしろそうですね。
まとめ
この記事でのまとめは以下の通りです。
・もち麦は消化器官が成長し、歯が出そろった3歳以降に与えるのがおすすめ
・離乳食に使うのはやめた方が良い
・麦ごはん、押し麦、大麦、雑穀米も離乳食にはまだ早く、腸内環境が整ってから
・与える際には柔らかくして少量ずつあげる
・もち麦と押し麦にはデンプンの割合、食感、粘り気の有無、形に違いがある
子どもに初めてあげる食材は緊張しますが、いろいろな食材に慣れて何でも食べれるようになって欲しいと思いますよね。
ですが中には今回紹介したもち麦のように内臓に負担がかかったり、きちんと噛んで飲み込めるようになってから与えた方が良い食材もたくさんあります。
必ず早いうちに食べさせなければならないというわけでもないので、子どもの様子を観察しながら少しずつ与えるようにしましょう。
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